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嘘でもいいから

第11章 想いの迷宮~想side~

それではつまらないから…

優花のために、俺はこの場所の
情報を調べまくっていた。


それにしても…
あの家族最後の想い出も
優花はやっぱり忘れているのだろうか?


……………………


11時少し前に飾り時計の下に
移動すると、小走りで近付いて来る
赤いスカートが俺の目に
飛び込んできた。

赤い膝上のヒラヒラしたスカートに
白いブラウスが眩しい。


優花だ…


ずっとずっと会いたかった俺の妹。


でも実際に見る優花は
写真で見るよりはるかに可愛らしくて…


一瞬、俺は兄というより
男として優花に見とれてしまっていた。

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