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嘘でもいいから

第11章 想いの迷宮~想side~

それに、LINEでやり取りしていた時から
優花の醸し出す柔らかな雰囲気に
癒されていたけど…

実際その顔を見て、外見も内面も
思った通りの素敵な女性に
成長しているんだと確信した。
お前の、俺の、父さんのおかげだな…


そう、どんなに俺の目に眩しく映っても
一緒に過ごした時間が短くても
…優花は俺の実の妹なんだ。
父親は違っても。


俺は、この世のどんな兄貴よりも
兄貴らしく優花を守るんだ…
今まで出来なかった分も。


…思ったとおり
待ち合わせ場所からゲートに向かう
まで優花は謝り通しで…

正体が無くなるほど飲みすぎた
ことにだけ触れ少し強く叱ると
優花は涙ぐんでしまった。


うわ…
こんな時どうすればいいんだよ…
それにめちゃくちゃ可愛いし…

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