テキストサイズ

嘘でもいいから

第14章 重大な間違い~想side~

こいつ…自分がしたことを棚に上げて
今さら何をしに来たんだ?
無性に腹が立つ…

そして、俺の腕を掴んできた
ヤツの腕を俺も掴み返し…

大人気なく我を忘れていた俺を
優花の悲しそうな声が
元の世界に戻した。


「隼人…この人は私の好きな人だけど…
向井さんじゃない。
隼人はなんで向井さんだと思ったの?
っていうかここ会社の前だから…」


見ると、数人の女子社員が
ジロジロとこちらを見ている…


「……駅前の
大きい方のカフェで話したら?
俺は会社に取りに行く物あるから…
30分後に迎えに行く」


当然2人にしたくなかったけど…
こいつはこのままでは帰らないだろう。
それに…優花にとっては大好きだった
恋人との再会かもしれないんだ…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ