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嘘でもいいから

第14章 重大な間違い~想side~

優花には会社に戻ると言ったけど…
当然することなど無いから
俺は小さなカフェに入り
すぐに時計を見た。

まだ10分か…

二人は何を話しているんだろう。
自分から行かせておいて
気になって仕方が無い。

一人の女にこんなに執着する
情けない男だとは知らなかったな。
いや、優花だから特別なのか…

妹なのに。

…もしあいつがまだ優花を好きなら
あいつといた方が
優花は幸せなんじゃないだろうか。


俺が別れると言えば
優花はきっと聞き入れ…
あいつに寄り添うんじゃないだろうか。


一度優花を泣かしたことがある
ところが気に食わないが…
そんなに悪い奴には見えなかった。

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