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嘘でもいいから

第14章 重大な間違い~想side~

俺は、優花に確かめるのが怖かった。
どんなに軽蔑されたか…
知る勇気が無かった。

そして優花のいないまま
季節は冬を過ぎ春になり…
夏を越えてまた
秋がやってきたのだった。


その間優花からは
一切連絡は無かった。


だけど俺は一日だって
優花のことを忘れたことは無い。

妹として…?
恋人として…?
そんなことどうでもいい。


俺にとって優花は
世界でただ一人の大切な人間であり
生涯ただ一人の愛する人間だと
痛感しながら…


砂を噛むような日々を
俺は生きていた。

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