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嘘でもいいから

第14章 重大な間違い~想side~

俺は何のために
生まれてきたんだろうな…
優花。


優花を苦しめるために
生まれてきた訳じゃない。


それだけは絶対に
したくないことなんだ。

なのになぜ…


そんな俺のもとに
優花から一通の手紙が届いたのは

あと一週間で
優花の誕生日を迎えるという
秋雨の降る土曜日の午後だった。


薄いピンク色の封筒には
初めて見る
優花の丸っこいかわいい文字で

入山 想 様

と書いてあった。

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