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☆短☆編☆集☆[新・続]

第1章 家出少年×一匹狼




「お兄さんは?」



「ん?」



「お兄さんにとっての気持ちいいは?」



夢月は少し不安染みた眼差しでお兄さんに問い掛けた。



「俺もお前と一緒だよ
ムツキが気持ち事は俺も気持ちいい」



「...じゃ、もっとぎゅーって...してい?」



モジモジしながら、夢月はお兄さんに言った。



「こいよ」 クスッ



お兄さんは僕を抱き付めてくれた。



「ムツキ
お前の服買いに行きたいんけど...
一人で待ってれるか?」



「あ...うん、だいじょーぶっ」



「直ぐ帰ってくるから
―――――それまで一人で留守番だけど...」



「わかったっ」



「よし、じゃ
この紙に俺の携帯番号書いとくから
なんかあったら直ぐそこの電話で掛けろよ?」



お兄さんがそう言うと、夢月は うんっと頷いて、ニコッと笑顔を向けた。



帰ってくる



お兄さんはそう言ったから



僕は待ってる



不安だけど...でも、待ってられる



お兄さんが言ったから



「.....えと...行ってらっしゃい!」



生まれて初めて言った



少し緊張したけど...頑張った!!!!



お兄さんは少し驚いた顔をし、直ぐに笑顔を見せ、行ってきます。と、行って家を出ていった。












少しずつ出すようになったムツキの笑顔は、お兄さんにとって凄い嬉しい事でした。







☆おわり☆


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