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☆短☆編☆集☆[新・続]

第2章 ヒーローにひかれる松井くん

二週間前






――キーンコーンカーンコーン―――――




「これで集会を終わります
全校生徒の皆さんは、椅子を持って退場してください。

なお、5.6人、体育館の清掃ボランティアをしてくれる生徒は残ってください」




皆ぞろぞろと椅子を持って歩き出す



そんな中



俺は椅子を持って出口とは真逆の方に向かった。



暑苦しい

人ごみの中は好きじゃない

ボランティアなんてどうせ誰も来ないよ



そう思ってた








「居るじゃん.........」








俺はボソリと小声で呟いた

体育館に一人


残ってるじゃん!!!!



ボランティアなんてダサい役回り

誰も残りはしない地味な仕事


そんな風に思っていたボランティア


そんな地味な仕事に残って体育館のど真ん中に立っている一人の少年


それを見て胸が高鳴った



かっこいい―――



俺はその少年から目が離せなかった。



見詰めていた



体育館の端っこで.....



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