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☆短☆編☆集☆[新・続]

第2章 ヒーローにひかれる松井くん




胸が苦しくて痛い



「松井くん、よろしくね?」



真樹はニコっと俺に笑顔を見せながら言ってきた



俺は真樹から直ぐに目を剃らした



「あ、素っ気なーい」



なにこのチャラチャラした人、どーせあんたが店長をタブらかしたんだろ



と、俺は店長の行動を認めたく無くて全部を真樹ってヤツに押し付けていた



「松井くん?」



「ん...??」



突然店長から呼ばれ、俺は?を浮かべながら店長を見た、その瞬間ソッと頭を撫でられた



ん...撫でられるのは嫌いじゃない



嫌いじゃないけど



今は店長が分からない



「俺も真樹も松井くん泣かせたい訳じゃないよ」



え、なんで俺泣いてんの?



「泣かせたい訳じゃない、松井くんを鳴かせてみたいだけだから...ね?」



店長、それ...
全然意味分かんない...



「あのさ
この行為に泣くも泣かないも

俺らの相手してもらう為に引っ掻けたんだし
そんな回りくどく優しくしなくてもいーじゃないっすか」



真樹が溜め息混じりに口を開いた



「真樹」



「なんだよ、そーでしょ? どーせ鳴くんだし」



真樹はべーっと舌を出しながら目を反らした



「...真樹、少し黙って」



あれ、なんか...
店長の声のトーンが低くなった気がする



気のせいか?



「ばーか」



ちょ、ちょっと...



「...煩い」



......おいおい...喧嘩してんの?



話を聞いてるだけの俺には全く分からなかった



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