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恋記

第4章 そろばん




「三段受けたかったなぁ」


龍太が発した言葉は
うちの胸に突き刺さった


「麻由は受けるんだろ?」

「うん」


試験が受けられない


可哀想とか、残念だね
とかじゃなくて

複雑な気持ちだった


「アメリカにもそろばんあんのかな」

「龍太やるの?」

「やりたいな」


龍太、本当にそろばんが
好きなんだな

一緒に三段
受かりたかったな


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