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星も、パンも

第9章 パンは、目の前が揺らぐ…


あれから…数日…



平穏な…
一般的に日常を送っていた―…






朝…起きて…支度をして…学校に行く――――…


授業を受けて…大学受験に向けての問題を黙々とこなす…




つまらないが…


俺の選んだ道―――――…



放課後まで…問題を解き――…



頃合いを見て帰る――――…



塾とかには通ってはいない…


家族には…心配かけたくない…


ミー助の事を…
心配してやって欲しいから…



親元を離れて頑張っているミー助…



ちゃんと…食ってるのかな?

ちゃんと…眠れてるのかな?



ドラマ撮影…順調かな?


松本剛に…変な事…言われてないかな?




側にいたいけど――――…


いられない――――――…




好きだけど……好きになってはいけない――――…





また…胃がキリキリと痛み出す





…くそ…胃が痛い――――…





俺は…歩くスピードを緩め…胃を押さえた…





「おい!双子!大丈夫かよ?」



「!!!!!!?…」




俺の目の前には…

地味ではないが―――…目立たない格好で手をさしのべる…




松本剛の姿があった―――…



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