星も、パンも
第9章 パンは、目の前が揺らぐ…
「―――――…お前…イッ」
眉間にシワを寄せて…あからさまに嫌な顔をしてみたが…
胃痛を耐えてる様にしか…
松本には見えていなかったらしい――――…
「大丈夫かよ!双子!
掴まれ――…今回は腹痛かよ!」
松本は、俺の鞄を持つと…肩を支え出した!
「…つーか…大丈夫だ!
触るなっ!ただの…胃痛だ!腹減ってるだけだから!気にするなっ!鞄返せよ!!」
松本を睨みながら…
俺は、手を払いのけた……
「なんだよ…腹減りかよ!ビックリさせんな――――…
じゃ…何か食おうぜ!」
松本は、俺の鞄を持ったまま―――…歩き出した!
「なっ――――……カバン…」