星も、パンも
第9章 パンは、目の前が揺らぐ…
腕が…痛かったが―――…
続ける――…
松本の唇の隙間に…
舌を軽く忍ばせる―――…
松本の不意をついたディープの伴奏に…
先に仕掛けてきた松本の目は…
俺の瞳を…戸惑うように見返すだけだった―――…
松本の方が背が高く…俺に被さるようなキス体制なのに…
主導権は…下の方にいる…
俺が握っていた―――…
舌は…松本の唇の門を開け…
笑うと白く目立つ歯を撫でる―――…
ちゅぷ…じゅ―――…ぷくゅん
舌の唾液を…松本の歯や歯茎に塗り込む――――…
つるつるの歯を舌で撫でながら…歯茎も…舌でマッサージするように撫でる――…