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星も、パンも

第10章 流星群は、振り替える

「はぁ……

ダテ眼鏡って―――…そこまで知ってるなら……

私に何を聞きたいんですか?」




石丸は、気の抜けた感じに…腕を組…俺を見る――…



「な…名前――――…兄貴の名前を…知りたい…」





俺は……詰まりながら……


本題がやっと言えた―――っと…安堵した…










「え――――――――…?」




石丸は…
ポカンとしていた―――…



「え?え!ダメっすか?」


「いや……何で?」












え――――――――――…


何で……って…








何でだ――――――…?






俺は―――――――…



ふと……自分の鞄からはみ出ていた…



地味なパーカーの袖が目に入った――――――…











キス











涙……キス……








「アイツの―――――…
名前を……


呼んであげたいんです―――――――…」






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