星も、パンも
第11章 星は、不安を力にする…
「…ドラマ…大変だとおもいますが…
頑張ってください!」
羚君は、小説持っていきますから!と…笑って…本屋に戻って行った
一人ポツンと…書店のまえで…空を見上げた――――…
星は見えない―――…
空気が汚いのか――――…
俺の目が曇っているのか――…
不安になる―――――…
この役は…
俺で――――…演じないと…ダメな気がした――――――――――…
羚君にも…失礼だし―――…
この原作にも…失礼だ…
松本剛の演技に―――…ビビってる場合じゃねーよな…
俺は―――――…一歩踏み出した…
鞄の中で――――…
スマホが震えた…………
《ミー君、ご飯買って帰るから。一緒に食べよう?待ってて。石丸》
「……――――うん…」
俺は、決意を胸に……
マンションに向かった―――…