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星も、パンも

第13章 パンは、自世界を飛び出す

夏休みに入った――――…


大学受験を控えている俺にとって―――…いや、

全国の受験生とって、大切な夏休みが来た――――…




なのに―――――――…




俺の目の前には…






松本剛が…「暑いなぁ」って…



暢気に…笑っている―――…




こいつ――――――…



あんな事があったのに…よく、ノコノコまた来たな…





「…暑いし、どっか入ろうぜ―――――って…撮影あるから、あんまりいれねーけど」



「…なら…仕事に行けよ――…」




松本剛は、ハイハイ…っと俺を軽くあしらうと―――…


腕を掴み――――…カフェに入った…






カラン…


「いらっしゃいませ。」




松本剛が入ったカフェは…裏通りにあり…緑の蔦が壁に絡まった…雰囲気のあるお店だった…



「やっぱり、涼しい!雰囲気もいい感じだ〜!」



「ホントだ……いい…雰囲気だな」


俺も―――…つい…カフェの雰囲気に流され…松本剛の意見に同意していた――…




「【UP】って店名…前々から聞いてて、来たかったんだ―――…

博也とあった所の近くでよかったぜ!」








ん―――――……、


今――――――――――…



“博也”って…名前…

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