星も、パンも
第13章 パンは、自世界を飛び出す
「―――――…博也…
お前は何を…「松本さん…貴方には関係ない…」
俺は、さっきよりも更に松本を睨んだ―――…
「――…いや…関係なくない…」
松本は、少し悲しそうだった…
でも―――…
俺は、これ以上…松本が俺の中の何かを壊しそうで――…
怖かったんだ―――――…
「…やめてくれ――――…
俺は…白川ヒロに――…関わりたくないんだよ…」
「…関わりたくないなんて―――…
無理だろ?兄弟だし―――…」
兄弟―――――――――…
そう…兄弟…
それも――…双子だ…
止めてくれ――――――…
止めてくれ…
振り払えない現実は――…
もう…うんざりなんだよ――…
俺は…参考書の入った鞄をつかみ――――――――…
テーブルに千円札を置き――…
席をたった―――――…