星も、パンも
第13章 パンは、自世界を飛び出す
「博也!!?」
もう…限界だ―――――…
俺は、涙をグッとこらえ…
カフェを出た―――――…
「くっそ!」
俺は―――――…松本の声を無視して歩き出す!
「ちょっと!ちょっと待てよ!」
松本の声はすぐ後ろに追い付き…
俺を引き止める…
グイッ!っと手首を捕まれると―――――!
松本は、俺を抱き締めた――――…
「はっ////放せ!」
そのまま…カフェの裏路地に雪崩れ込み…
壁に押さえ込まれる!
「放せ!バカ!」
「お前―――…兄弟ってワード…嫌いなのか?
諦めた様な…苦しい様な顔―――…すんなよ…
そんな顔――――…違うだろ?
でも―――――…でも…
そんな顔…全部…
綺麗で―――…頭から離れないんだよ…」
松本は、俺を抱き締めまま…少し…かすれた声で囁く―――…
「放せ―――――…よ…」
「なぁ…博也――――…
もっと――…お前の顔が見たい」