星も、パンも
第13章 パンは、自世界を飛び出す
「―――…博也…俺だって…結構悩んだっつーの…
だから…博也――――…
頑張るから――――――…博也が…俺を見てくれるように――――――…
頑張るから――――――…」
剛の声は―――――…
苛立ちや…不安…他にも俺の中の複雑な感情を包む――…
「頑張るって―――――…
頑張って…ホモになれないだろう…」
松本は、そっと俺を抱き締める腕を緩め…俺を見た
「手始めに―――――…」
俺は―――…参考書の入った鞄を剛に掴まれ…
そのまま――――…手を引かれ―――――――――…
裏路地を出た!
「剛――――!?」
俺は、引きずられた状態で…
あたふたしていた―――…