星も、パンも
第15章 パンは、星を救えるのか…
ガタン!
松本が…
石丸さんと俺の間にたった!
「ふざけるな!
博也が存在しない世界なんて考えるな!
そんなに白川を守りたいなら!
全力で守り抜け!
石丸さんが!博也を上回る存在になってくださいよ!
石丸さんは、守り方を間違ったんだ!
博也のせいにしないでください!」
病院のロビーで…松本は、石丸さんを睨みつけた―――…
松本は…
俺の手を握って――…いた…
「俺は……博也が誰が好きでもかまわない…
いつか…そいつを上回る存在になってやるって―――…決めたから…
だから―――――…石丸さん…
白川を愛しているなら…ちゃんと…伝えて…支えになるって――――…伝てください。」
石丸さんは……
少し…焦った顔をした…
いつもクールな石丸さんの…初めて見る…情けない顔…
「…でも、ヤー君…」
「博也の事は俺が…支えます!
石丸さんは、白川の事だけ考えてください!
気が回りすぎるのも…ある意味、欠点ですね―――…」
松本は…静かに笑うと…
俺の手を――――…
強く握った…