星も、パンも
第15章 パンは、星を救えるのか…
「…博也…」
「俺は、剛が思ってる様な…人間じゃねーよ…
双子の弟に欲情して――…
モラルを飛び越える勇気がなくて――――…
弟と関係を持った…あの人を抱き続けてきたんだ――…
軽蔑するだろ?百年の恋も覚める話しだろ――――…」
俺は…言っていて…止まらなくなった――――――…
全ては―――――…
あり得ない恋の――…結末…
松本は、少し悲しい顔をした―――――…
そうだろうよ―――…あんな事を言ってても――――…
体も…心も…汚れている俺を軽蔑したのだろう―――…
しかし―――――――…
俺は、松本の腕の中にいた…
「…バカだな…博也…
そんなお前を…好きな俺を――…
お前は、軽蔑するか?
白川を…本気で好きなんだろ?
だから…傷つけたくなくて…空回りしたんだろ?
そんな…一生懸命恋をしている奴を…俺は、軽蔑なんてしねーよ…」