星も、パンも
第16章 ナイトは…誓う――…
「――――…石丸…
俺は…もう…必要ないんじゃないか――――…?
ヤ太郎が…いるから……」
俺は――――…ミー君の心の中にある黒い気持ちが…解った――――――――!
「…ミー君!君は…この8年間!白川ヒロとして…立派にやって来た!
ヤー君の代わりではなく…白川ヒロとして!君がこの世界で作り上げた君自身だ!
ミー君…誰の代わりでもない…ミー君自身だ!
そんなミー君の支えになりたかった!助けたかった!守りたかった!
愛したかった……だから…
君を…抱いた―――――…
私は…いつも…ミー君を抱いていた――――――…」
「う…そ―――――…
だって―――…石丸は…
ヤ太郎が好き―――…なんだろ?」
声が戻った―――――…
ミー君の…声だ――――!
「いや…私の愛した人は…ミー君だけだよ――――…」
「うそ…だ……
だって…ヤ太郎と…セックス…してたんだろ?」
知ってたか―――――…
だよな…あからさまな時があったのは…確かだ…
「ごめん―――――…
ミー君を…守りたかったから――――――――――…」
ミー君は!ベッドから起き上がり!
点滴の針を自分から引き抜いた!
「!!ミー君!?」