星も、パンも
第20章 流星群は…可能性を抱く
「――――…どうも…」
素直に受けとると…
白川ヒロは、近くのベンチに座った――――…
「…体…大丈夫?」
俺は、白川ヒロを横目で見つつ…声をかけた
「あっ…あ〜…なんとか、点滴もしたし!もう大丈夫」
いや――――――――…
熱中症の件もだけど…
「…喉――――…声の方…」
「あっ――――…ぁ…」
白川ヒロは、喉に手を当てて…
困った顔をした――――…
不思議だ…昨日―――…
その仕草、その表情を…
博也がしてたよ―――――…
「…博也が、大丈夫って感じてた―――…から…
大丈夫なんだろ?」
白川ヒロは、バッと俺を驚いた顔で見る…
「…ヤ太郎が…?」
俺は、スポーツドリンクを飲みながら…
白川ヒロの動揺っぷりを見ていた…
「―――…そっ…
俺と、博也――――…付き合う事にしたから…
昨日、双子の神秘とやらを体験させられてた…」
「はぁ!?えっ!昨日?
神秘って――――…なんだよ!」
白川ヒロは、顔を真っ赤にして…動揺しまくった―――…