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星も、パンも

第20章 流星群は…可能性を抱く



白川ヒロが…昨日―――…


石丸さんの愛に包まれ――…満ち足りた気持ちでいたのも…


博也は…感じてた…


氷が溶ける様に――――…


全ての詰まりが無くなる感覚…


博也は…感じてたはずだ…


それと同時に…喉の不快さが無くなっていく…



変な感覚―――――…



博也は…解っていたんだ――…





「…ヤ太郎―――――…
…怒ってた―――――…?」




白川ヒロは…うつ向き…


弱々しい声で…呟く――…




「はぁ?…何で…怒るんだよ…」





「石丸を―――――…

取ったから…

俺が…石丸を…好きになったから…」




はぁ―――――…なるほど…




この兄弟は…勘違いと…思いやりの末――――――…


背を向けてしまったのか…






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