星も、パンも
第20章 流星群は…可能性を抱く
「…え、え?先生…
今―――…何て――…?」
俺は、この状況を理解はしたが…
納得できなかった――――
「いや―――…昨日、白川さんと話をしていて…
この作品の手直し前の作品を…ドラマにしてみたら…面白いと思ったのよ――…」
トキコ先生は、資料を鞄から取りだし…
俺に渡してくれた―――…
すでに同じ資料は、白川ヒロも、監督も…受け取っていた――――…
「この作品―――…当初は双子の設定だったのよ…
アカギとレエイのドタバタに双子の兄【ヒエイ】が、助言をしたり…横恋慕したり…と…内容が複雑!かつ、コミカルになる予定だったのよ!
しかし、編集からダメ出しの嵐…
ピュアBLには、複雑な関係はいらない…とか?
双子は、読者が混乱するとか…
アカギが一途じゃないのはダメとか…
ま〜…削られて…削られて…今のスタイルになった訳です――――――…
でも、白川さんが昔子役で活躍してたのは知ってますし…
お兄さんの…ヤヒロ君に出てもらえるなら―――…
当初の!本来の【A型N男】の内容で…お願いしたいのですが―――…」