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星も、パンも

第3章 パンは、嘘が上手

その後…何事もなく仕事を何個かこなしたが…



俺の感情は……戻らなかった―――――――――…



逆に…ミー助の演技は、感情豊で、みるみる上達していった―――――――…




石丸さんと…俺の…キスシーンが…



ミー助に何らかの影響を与えたのはたしかだろう…




時々見せる…ギラッとした瞳が…羨ましかった―――…



俺が…ミー助の足を引っ張るのも嫌だったし…双子タレントの未来は――――…


あって無いような前例ばかり…



今後は…
ミー助だけの方がいい……
俺は……邪魔になる――…




俺は……石丸さんとミー助に引退を告げた――――…



ミー助は…止めなかった…

ただ……すっげえ……
泣きそうな顔をしていた―――…





石丸さんは…引き止めた…

新しい、双子タレントの未来を切り開こうって――…



全然…揺れ動かない俺の決意の前では……


戯れ事にしか…聞こえなかったのは……



今でも覚えている―――…





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