星も、パンも
第23章 流星群は、腕を掴み…
マンションの俺の部屋に入ると―――――…
博也は…
ずーっと…俯いたままだった…
「…まだ、泣き顔なのか?」
俺は、コーヒーを出しながら博也をソファに座らせた―――――…
「…イヤ――――……」
俺は、博也の隣に座るとコーヒーを飲んだ―――…
「………――――…」
博也は、コーヒーを飲みながら……俺を見た―――…
「――――…剛…
石丸さんの代わりに…俺を探してたのか?
ミー助の…電話…近くで聞いてたんだろ?」
俺は…博也の冷静で…
落ち着いた感じが――――…引っ掛かった
「―――…ああ…
隣で聞いてた―――――…
正直、白川ヒロの…電話には…俺も石丸さんも、驚いてた――――――…
白川ヒロは、石丸さんを博也の所に行かせるつもりだったみたいだけど―――…
“俺が行くから、行くな!”
って―――…威嚇してきた…」