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星も、パンも

第23章 流星群は、腕を掴み…

「―――…石丸さんに…
どんな顔して会えばいいか…解らなくなってた…


ミー助からの電話と、石丸さんが来るかもしれないって…パニックになってた…

で――――…気がついたら…


あそこに…立って―――…
泣いてた―――――…」





博也は、ソファに深く座り…天井を見上げる―――…


「―――…まだ…

博也の…頭の中や―――…体には―――…白川ヒロと石丸さんの感覚が―――…残っているのか――――?」




天井を見ていた博也が…


首だけを、俺に傾けて…



苦笑いした――――――…



「―――…そう…簡単には…

消えない――――――…


弟に欲情して、
…関係を持った石丸さんを何年抱いてたと思ってんだよ―――…」




博也は…
消えない感覚に――――…



今は、苦しんでいるのか?




断ち切りたいのに…人の頭や体に刻まれた快楽は…


人を…幸せにもし―――…


人を…不幸にもする―――…





俺は―――――…







決めた――――――――…





その、消えない感覚を――…





消してやるよ――――――…




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