星も、パンも
第24章 パンは、踏み出―――…
「あんな美人なお袋なら…俺も子供になりて〜よ――…」
俺は、フッと笑って…声の方を見る――――…
そこには…
静かに笑う松本がいた――…
「いつから居たんだよ…」
松本は、ニカッと笑い――…
「“お帰りなさい…”ぐらいから?」
俺は、やっぱり…な…
って思いつつも…
ちょっと照れていた―――…
「お帰り…博也…」
「うん―――…ただいま…」
松本は、俺の頭を軽くポンと触れる…
優しい…手のひらが…
俺の髪を揺らす――――…
「…博也、
石丸さんが探してた―――…
行こう…
白川ヤヒロ――…復活だ」
松本は、俺の手を掴み…
自分に引き寄せた―――…
「…顔つき…変わったな…
また、
惚れちまうじゃねーか」
「バッ!バカか!////」
耳元で…甘いことを言う松本に、グーでパンチをしたが…
今は…悪い気がしないから…
困ってしまう―――――…