星も、パンも
第24章 パンは、踏み出―――…
撮影は、分刻みで行われた!
なんせ――――…
オンエアの日にちは待ってはくれないから―――…
バタバタと―――――…慌ただしくなっていったが…
俺は…今までにない充実した日々を過ごしていた――…
大学受験のために使おうと思っていた高三の夏休みは…
ドラマ撮影に……消えていった…
そして…俺は―――――…
このまま…
芸能界に戻っていいのか…
不安になる――――――…
だが…不安になると…
松本が…
俺の気持ちを察して…
俺の隣に寄り添い…
手を握ってくれた――――…
その…大きな手は…俺の不安に凍えた心を暖めてくれる…
ドキン…ドキン――――――…
と…緊張と安心を…両方手にいれた気分になる…