星も、パンも
第25章 流星群はワガママになる
撮影中はいちゃこら出来ねーし…
ドラマの中じゃ…俺は、ひたすら白川ミヒロを口説かなきゃいけないし…
わざと…博也を見て、セリフを囁いても…
役の上での反応なのか……動揺を見せつつ――――…
冷静なんだよな――――…
もう少しで…
夏休みも終わってしまう…
博也は、高校に通いながら…ドラマ撮影になるだろうし…
大学…受験するのかも…しれないし…
俺は、俺で…グループ活動もあるし――――…
あ゛゛゛゛〜〜〜〜〜!
すれ違い過ぎて!
ダメだ!博也…が!
博也が足りない!
博也を毎日のように見ていられるのに!!
気になって―――――…
触れたくて…
抱き締めたくて…
苦しくなる――――――…
あ〜…恋心は…
厄介だ――――――――…
「…ヤ太郎…このドラマ終わったら…
ど〜するのかな―――…?」
白川ミヒロも…
博也を気にしているのか…
頭をポリポリかきながら…
呟いた…
皆が…気になる…
白川ヤヒロの存在―――…
…存在感…有りすぎ…
十分…
この世界でやっていけると…
本人意外…
皆が思ってるんだけどなぁ…