テキストサイズ

星も、パンも

第4章 星は、嘘が苦手


の…のぼせてきた…



クラクラする…




あ…最近…ちゃんと飯とか…食ってないかも




「石丸――――――…」



風呂の中から…石丸を呼びつける…




「…ミー君?どっ…どうした?」



風呂の中でぐったりしている俺を見て!石丸は…



ワイシャツが濡れるのもお構い無しに…俺を湯船から引き上げる――――――…


俺たちと…10歳離れている石丸……



大人で…真面目で…一途…



あああ…


石丸は…



――…ヤ太郎のモノなのに…







俺が独占している…罪悪感…





「…石丸…濡れてる…じゃん…」



「のぼせるまで…入ってる…ミー君が…心配だから…」






心配って―――――――…


優しく…するから…




たまに…勘違いして……


嬉しくなっちまうんだろーが…





「…も…大丈夫…」



クラクラするけど…





ギュッ―――――…


「大丈夫じゃないだろ?
冷たい水…あげるから…口開けて?」




「ん…/////!んっ…んん」


引き上げられた湯船の外で…



石丸は…俺に口移しで…持っていたミネラルウォーターを飲ませる…



「んっ!バカ!!!!やっ…やめろ!」



…火照った体に…
口移しの冷えた水が…


すーっと染み込む…



ストーリーメニュー

TOPTOPへ