星も、パンも
第25章 流星群はワガママになる
「スタート!」
何度かカメラテストして…
キスをしないリハーサルをして…
本番の合図が…今―――…
大学の…廊下…
夕日が廊下をオレンジ色にする…
照明のオレンジのライトだが…
雰囲気をグッと盛り上がらせる…
―からかうなよ…いつも!いつも!
白川ミヒロのセリフ…
相変わらず…
コロコロと表情の変わる…可愛い性格の…役…ピッタリだなぁ…
―いいじゃねーか…減るもんじゃねーし…
―///バカか!
―いいよ…バカで…
白川ミヒロの腕を掴み―――…
引き寄せる――――――…
――――――――――…
「カーット!!!
おお!お――――――!いい!いいじゃないか!それ!逆にエロい!燃える!」
俺たちは、カットの声に…
体を離す――――――…
「だいぶ変えちゃいましたけど…大丈夫ですかね…」
俺は、キスシーンの一部を変えたが…
周りの反応は…すこぶる良くて…
白川ミヒロは……動揺しまくりで…
今更…石丸さんの前で、テンパっている―――――…
強引だったかな?