星も、パンも
第25章 流星群はワガママになる
「今のなら…トキコ先生も跳び跳ねて喜ぶでしょう!
よし!今日はここまで!
明日もヨロシク〜〜〜〜!」
監督は、上機嫌でスタジオを出ていった…
「は〜〜〜〜〜い…
撤収になりま〜〜〜〜〜す!
出演者の皆さんお疲れ様でした〜〜〜〜〜!
明日の、入りを確認してからお帰りください!
お疲れ様でした〜〜〜〜〜!」
スタッフの解散コールに…大道具のスタッフが、セットをバラしていく…
「松本さん…お疲れ様でした」
石丸さんが、俺に頭を下げる…
白川ミヒロは、まだ顔を赤くしていた―――…
「あ…お疲れ様でした。
明日も、ヨロシクお願いします」
石丸さんは、白川ミヒロを見て…クスッと笑う―――…
「松本さん…
キスシーン…不覚にも…
ドキドキしました――――…
ちょっと…焦りました…」
石丸さんは、白川ミヒロに聞こえないトーンで俺に囁く…
「俺は――――…まったく、
ドキドキしませんでした…」
石丸さんは、「なら良かった」と、笑って白川ミヒロと…スタジオを出ていった…