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星も、パンも

第25章 流星群はワガママになる


「!博也?大丈夫か?」





ピクッと…肩が動き…目線だけを俺にむける…博也…



寝てた?

スマホ―――…握りながら…





お前は…何時間……


ここに居たんだよ…





「…―――――ただいま」



「…あぁ…」



俺は…博也の頭を撫でると…



博也は、俯いた――――…



俺は、玄関を開けて―――…


博也を招き入れた―――…


が…



玄関の扉が閉まりきる前に…




俺は…

博也を抱き締めていた…




ギュ…と…抱き締める博也の体は…



少し…小さく感じた…


痩せた……?
前に抱きしめた時に比べて…



薄さが増した気が――――…



俺は…そんなに博也に触れていなかったのか?




壊れそうじゃないか……




「博也……博也…」



触れたかった…


抱きしめたかった――――…



「…剛…苦しい―――…」



聞きたかった…博也の…



プライベートの声――――…




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