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星も、パンも

第1章 パンは星を見る…

風呂から上がり…


髪をバスタオルで拭きながら部屋に戻ると―――…



スマホへ着信…



プルル…プルル…プルル…

《石丸マネージャー》





石丸さん?



おれは画面の着信相手に…


ハッと…急ぎ電話に出た!!!



「もしもし?」



《あっ…ヤー君?》




ドキンとした―――――…


石丸さんは…博実のマネージャー…


出来のいい弟の世話をしてくれている…




「こんばんは…」




《ヤー君?寝てた?》



時計を見ると…23:00を少し過ぎていた…




「いや…風呂から上がったところです―――…石丸さんは?」





《あ…今、収録…ヒロはゲスト》




ヒロ……博実の事…だ…



俺は、石丸さんに…“ヤー君”と呼ばれている……


もちろん…プライベートでは…博実は“ミー君”…



今、石丸さんは博実を“ヒロ”と呼んだ―――――



仕事モードだと…すぐわかった…





《ヒロの新曲、CD届いた?》





「あ…はい…聞きました…」





石丸さんは…ちゃんと博実の仕事を明確にしてくれる…


家族を預けてもらっているからと…



我が家の配慮を忘れない…


出来たマネージャーだ――…



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