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星も、パンも

第5章 パンは、星のために……

「――――――――…」



キィ―――…



石丸さんが……
タバコを吸いながら…浴室のドアを開ける――――…



男の癖に―――…エロい…

体――――…少し…見とれる





「……タバコ…止めたんじゃなかったけ?」




あっ…っと…石丸さんはタバコを見ると…


ハハハ…と軽く笑って…浴室の溜まっている水で火を消した―――――…




「…ミー君の前では…止めてる…
喉に影響しちゃうからね――…」




そう言いながら…


シャワーを浴びている俺を…



後ろから抱き締める―――…




「ミー助の…ためか――…」



「ヤー君も…でしょ?

継ぐの……ミー君のためでしょ?
浮き沈みが激しい世界にいるミー君に…何かあった時のための―――…居場所…って所かな?」



ビクッ―――――――…




全部…お見通しかよ…




ミー助が……引退したときに…



困らないように……したかった…



幸い…実家は、不動産屋を経営していた…





後を継いで置けば――――…



そこを支えて置けば…



後々…ミー助のためになると…




思っている――――――…



だから……


「…大学…行って…経営学…学ぶつもり」




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