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星も、パンも

第6章 星は、パンのために…

「ん…石丸…今――――…
ドラマのオファー…って…」





今は、脇役でも、死体役でも――――…何でもしたい!



「あ…ああ…深夜放送枠の……ね…」




ん?何で濁すんだ?





「何!?深夜放送枠でも、ドラマはドラマだろ?

変なドラマなの?グロい系?ヤバい系?エロい系?」




石丸は…ん〜〜〜〜っと考えて…



「BL系?」






「はぁ?…BL系って…なんだよ……」





「……………ボーイズラブ…」








は……はあ―?



ボーイの…ラブ?



男…愛………か?




「…まっ…まぁ…しょうがない!

何役?学生?脇役?今回は何?ゲスト出演とか?」




石丸は…ヤレヤレって表情で…


出演者のリストを俺に渡した―――――…





主演・
主人公(レエイ)白川 ヒロ

相手役(アカギ)松本 剛








「え?…え?主役?主役なの?」





「いやいや…まだ…予定だよ?オファーの段階だから…相手役は…まだ…決まってないし!

うちの事務所も!出演するか…決めかねてるんだよ!
ほら…イメージもあるし…


下手したら…男同士で…キスシーンも…有るみたいだし…」




「え?…マジで……?」







キス…シーン……




「一応…原作渡しとくよ…気が向いたら読んでみて…」




石丸は、俺に一冊の小説を渡した…



【A型N男】作:トキコ




……なんだ…ギャグ…作品?男愛なのか?N男…って…


何だよ―――――…



でも…主人公だ―――――…



チャンスなのか?




石丸は…少し…困った顔をしていた――――――…



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