星も、パンも
第6章 星は、パンのために…
部屋まで送る…と言う石丸を車に残し…
俺は、車を降りた―――…
キス……
どの面下げて……したかった…
とか……俺は……
本当にバカだ…
ヤ太郎―――――――…
お前なら…石丸の気持ち…
知ってるんだろ――――…
教えてくれよ―――――…
駐車場から…部屋に伸びるエレベーターの中――――…
一人………重なった唇…
撫でられた…頭…
包まれた…頬――――…
全てが……熱く……火照る…
あのまま…
抱き締めて…欲しかったて
あのまま…―――――…
「クソッ!」
俺は、エレベーターの壁を拳で叩いた…
俺は―――――――――…
石丸が――――――――…
慌てて…口元を手で塞ぐ――…
ダメだ―――…言えない…
ヤ太郎……
ヤ太郎――――――…