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星も、パンも

第6章 星は、パンのために…

…――――――――――


どうして…頑張るんだよ…




石丸の夢を見ると思ってたのに――…




夢の中には…





ヤ太郎が…俺に“何故…頑張るんだ?”と聞いてくる…







「…ヤ太郎のためだよ――…」





夢なら…素直に言えるのに…








「ヤ太郎の方が……
この世界に向いてるから…

いつでも…ヤ太郎が復帰出来るようにしてるんだ――…」




…ミー助は、相変わらず…お人好しだな…







俺の知ってるヤ太郎が…言いそうなセリフだ―――…

当たり前か……






「…石丸が――――…ヤ太郎を復帰させようとしてるって事は……そう言う事だろ?

沢山仕事して…足跡着けておけば…



ヤ太郎が…復帰した時…楽だろ?


何でも出来る…ヤ太郎だ…

俺より…上手く………出来たりしてな……?」






……ミー助……俺を…過剰評価し過ぎだ―――…



……でも、ありがとう…
……ミー助…






「だからさ…早くて石丸の側に――――…居てやれよ…」







……ミー助は…それで…いいのか?








「いいも…悪いも…

石丸は――――――…



ヤ太郎の事が――――…
――――…好きなんだろ?


ヤ太郎…だって―――……」






……ミー助…






「…いいわけ…ない――…


でも――――――…でも…


石丸が好きなのは―――…」













―――――…君…


ミー…君…




「ミー君!?大丈夫か?」


ハッ!…





目の前には―――…何故か…


焦っている…石丸……?




「ミー君?大丈夫か?な…な…何で泣いてるんだ…?」




え―――――…泣いて…る?



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