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シアワセ

第1章 始まりと終わり



鏡に写る自分を見つめる

「……これで、いい………」

色々な人に抱かれてきた体。
色々な人に触られてきた体。

セックスしてるときも
喘いでるときも

自分がしているのか、自分じゃない誰かがしているのか時々分からなくなる

これでいい。

もうシアワセなんて遠の昔に置いてきた
本当のシアワセなんて知らなくていい

知ってしまったら、もう戻れないから


だから…

これでいい。


いまのままでもシアワセだから。

だってちゃんと生きてる。

どんな体だって、ここにいる。

私は、生きてる。

這いつくばってでも生きてやる

例えこの体を犠牲にしてでも…



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