みやびのエッチな日記(風小説)
第16章 8月☓日
「ねぇ気持ちいいでしょ?
気持ちいいの好きだよね?
好きっていってたもんね」
男の上に乗り上げた女が耳元に口を寄せる
化粧はしていないが赤い唇が楽しそうに歪む
「気持ちいのは好きなのに
何で私の事好きって言ってくれないの?」
赤い舌が耳朶を舐め上げ耳を犯す
ぐちぐちとした粘着質な音に男は
顔をゆがめるがみやびは一向に気にしないようだ。
歯を沿わせて軽く噛み、
唇で食み、首筋まで舐める
情熱的な愛撫のはずのそれが
どこか捕食行為にも見えたのは
男が小さく抵抗していたからだろう。