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彼女

第8章 二人っきり

いろいろあったけど、楽しい夏休みも終わり…今日からまた仕事!しかも雨…最悪!
車で行こうと地下の駐車場から、のろのろと走らせ、外に出ると美波が傘をさそうとしていた。
吉沢「美波、車に乗れよ。雨だから俺、車で行くから!」
「でも…」
吉沢「同じ会社なんだから…とにかく乗れよ。」
「ありがとう。」
車を走らせて10分ほど経った時
プルルル
「おはようございます。はい!えっ?はい、わかりました。ありがとうございます。失礼します。」
俺も電話が鳴ったから止めてたけど
吉沢「もっと早く連絡してくれたらいいのになぁ!」
「そうだよね。」
吉沢「なぁドライブして帰ろうか?」
「うん!」
吉沢「美波とドライブって初めてだよなぁ?しかも二人っきりで(笑)」
「ちょっと緊張しちゃう(笑)。」
吉沢「俺も…。」
「亮くんが緊張するの?」
吉沢「緊張するよ(笑)」
俺は美波を見つめながら
吉沢「好きな子と二人っきりで車に乗ってドライブって、やっぱ緊張する。」
「好きな子って…。」
美波の顔が、みるみる赤くなって
吉沢「美波が好きなんだ。」
「亮くん。」
吉沢「好きだから、この前キスした。今だって…したくてたまらない。美波…。」
美波の肩を抱き寄せキスをした。
吉沢「美波…。」
俺は美波にキスをしながら、指を絡ませると、美波はあの時と同じ甘い吐息で俺を俺自身を誘惑し始めた。俺は我慢出来ずに口をこじ開け、舌を入れた。俺の舌は美波の舌を捕らえた瞬間から、ねっとりと絡み付き、美波を離さなかった。
でも、俺の行為にびっくりした美波は俺を押しのけようとしたが、俺は美波を力で押さえ付け舌を絡ませる事をやめなかった。
美波が大粒の涙を流して震えているのに気が付いた俺は慌てて離れた。
吉沢「み、美波ごめん!!」
下を向いてポロポロと涙を流す美波は小さな声で
「びっ…くりしたの。…亮…くんが…急に……。」
吉沢「ごめん!美波があまりにも可愛くて…他の奴に取られるくらいならって…俺の都合だけを押し付けて…ごめん!」
美波は震える手で俺の手を握ってくれた。
吉沢「帰ろうか…?」
「い、いや…このまま…もう少し…亮くんと…一緒に…いたい。」
俺は黙って車を走らせた。
「亮…くん?」

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