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彼女

第14章 すれ違い

美波は俺をなんだか避けているような気がする。

永瀬と白石には、美波を『お前から奪う。』みたいに言われて、かなり焦(あせ)ってる。
佐藤は『負け試合になりそうだから、遠慮する。』って言われた。


そんな時だった。

佐藤が研修で3日間、白石と俺が出張でそれぞれ5日間…永瀬と美波が二人っきり……!!
永瀬には
永瀬「美波は俺がもらう!!」
って宣言されてしまった。
俺は美波とすれ違ったまま、出張に行く事になった。


出張中、俺は俺なりに考えた……でも、もし美波が永瀬や白石と体を重ねて、やっぱり俺がいいって………そういう問題じゃないよな。気持ちの問題だよな。俺が自分の欲望のはけ口に美波を利用してしまったんだ!
美波の事を大切に思っていたのに…。




永瀬「美波、今日出掛けよう。」
「どこに?」
永瀬「計画してない。」
「(笑)匡史くんらしい(笑)」
永瀬「そんなに笑うなよ。だってさぁ、このまま二人っきりで家にいてたら俺、美波の事襲いたくなるから…。」
「まったまた、そんな事しないよぉ(笑)」
永瀬「今だってキスしたくてたまらないんだ。」
「えっ?やだ顔、真面目すぎ(笑)」
私は壁に追いやられ、真剣な目で見つめられる。
顔が近づいて…やだ、すごく優しいキス…体が溶けちゃいそう…。
えっ?えっ?お姫様抱っこされてる。
やだ…恥ずかしい。
ソファにゆっくり下ろされ座る。
永瀬「美波、好きだよ。」
真横に座った匡史くんが、私の体を優しく抱き寄せ、優しいキスを繰り返される。キスをしながら、服の上から胸を優しく揉まれる。
私が抵抗すると、首筋に舌を這わせられて……私が甘い声を漏らすと…
永瀬「美波そんな声出すなよ。俺もっとエッチな事したくなるよ(笑)」
そう言いながら、匡史くんは私に甘いキスをした。

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