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君の隣の相棒さん、

第21章 白衣に隠した愛と狂気(神)

硬直する彼女。
そっと余韻を残すように離れれば彼女は唇に指先を持っていき、ぽーっとしている。


「もっとしたくなった‥?」


『そっ、そんなことっ…!』


反論しかけた彼女だけど、途中で黙り込んだそのあとで小さく呟くように言っていた。


『‥‥‥た』


「ん?聞こえない」


『だから…っ、したく‥なりましたっ‥!』


「では、お望み通りに」


カチッと扉に鍵をかけると彼女を連れて奥のベッドへ。

腰かけると彼女は俯いて恥ずかしそうにして俺にしがみつく。


「緊張してる?大丈夫。優しくするから‥ね?」


語りかければ小さく頷く彼女。
優しく押し倒した彼女を見下ろしながら、俺は眼鏡を外した。




(白衣に隠した愛と狂気)
(‥‥俺を選んだことを後悔させてあげるよ)


(ん、あれ?開かねーぞ?)
(困りましたねぇ‥芹沢刑事が怪我をしたというのに)
(全くです。先輩のお陰でね)
(また怪我したいか芹沢ァ‥?)
(勘弁してくださいよーっ(泣))



END

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