君の隣の相棒さん、
第24章 左側から覗く瞳。右側の紅いピアス(大)
カフェまで行くと彼女は決まって珈琲か紅茶を頼む。
紅茶と言えば杉下さんだが、彼女は杉下さんとも話が合うらしい。
流石だと思った。何って、あの杉下さんの見られただけでも珍しい笑顔を、彼女はいとも簡単に引き出してしまったのだから…。
『尊は最近どうなの?杉下さんとは上手くやってる…?』
「まぁまぁね。‥‥‥あのさ、あの人にもそのくらい話せたらいいの‥に…」
突然、ピタリと黙り込む彼女。
その様子はいつもの彼女のそれと似ているが、少しだけ違った。
───右耳に輝く紅い雫のピアス。
耳の裏の方に髪をかけ直すと彼女は言った。
『あの人…大河内さんの前では、そういう自分ではいたくないの。尊は別よ?同期だし、何でも話せる。‥‥だけど大河内さんは…そう。大河内さんは違うの』
そのとき俺は何かを感じていた。
何かは分からない…でも言うなれば、彼女の複雑な想いだろうか‥‥。
紅茶と言えば杉下さんだが、彼女は杉下さんとも話が合うらしい。
流石だと思った。何って、あの杉下さんの見られただけでも珍しい笑顔を、彼女はいとも簡単に引き出してしまったのだから…。
『尊は最近どうなの?杉下さんとは上手くやってる…?』
「まぁまぁね。‥‥‥あのさ、あの人にもそのくらい話せたらいいの‥に…」
突然、ピタリと黙り込む彼女。
その様子はいつもの彼女のそれと似ているが、少しだけ違った。
───右耳に輝く紅い雫のピアス。
耳の裏の方に髪をかけ直すと彼女は言った。
『あの人…大河内さんの前では、そういう自分ではいたくないの。尊は別よ?同期だし、何でも話せる。‥‥だけど大河内さんは…そう。大河内さんは違うの』
そのとき俺は何かを感じていた。
何かは分からない…でも言うなれば、彼女の複雑な想いだろうか‥‥。