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君の隣の相棒さん、

第27章 ずっと、(芹※)

「大丈夫か?」


『っ‥はい、なんとか…』


面をつけていないので二人の距離が近い。

何だか俺は今日、二回負けた気分になった。




────それから暫くして、今日は彼女に頼み込んで二人だけで練習することに。

胴着だけ着て竹刀を手に持つと早速彼女が隣に来て指摘してくれた。


『構え方はこうして‥‥そう。それから…』


「えっと、こうで‥こんな感じ?」


そうそうと頷いて答える彼女。
指導のときには背中から両手を添えて持ってくれたり、それから隣で一緒に竹刀を振るった。


だいぶコツを掴んだ俺は調子が良くなって彼女に一戦交えようと提案した。

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