君の隣の相棒さん、
第31章 気付けばいつも待たせていた、(甲)
夜の警視庁────。
いつもの様に事件を解決した俺と右京さんはその後、俺が特命に忘れ物をしたことに気付き別々に帰ることに…。
特命に戻ると真っ暗な部屋にそっと見える黒い影。
慣れてきた目が捕らえたのは捜査一課の女性刑事のその姿。
彼女は俺の恋人だ。
彼女は何かの資料を手に持ったまま寝てしまっていた。
その資料を見れば今日の事件とは別件の捜査資料で、どうやらその捜査に駆り出されていた様子。
────でも不思議だった。
その彼女が何故誰もいない特命にいるのか‥
優しく身体を揺すり起こすと彼女は目を覚ました。
『ん‥‥ぁ、カイトさん』
「お疲れ。…ねぇ、何で此処にいるの?」
捜査資料を見せながら問いかければ彼女は慌ててそれを俺の手から奪い取る。
そしたら彼女、予想外のことを言い出したんだ。
『カイトさんを待っていました。どうせなら資料見ながらの方がいいと思って…気がついたら寝ちゃってましたけど』
────暫く、俺の思考が停止する。
そのあとは嬉しさが込み上げてきて、彼女を目一杯抱き締めていた。
いつもの様に事件を解決した俺と右京さんはその後、俺が特命に忘れ物をしたことに気付き別々に帰ることに…。
特命に戻ると真っ暗な部屋にそっと見える黒い影。
慣れてきた目が捕らえたのは捜査一課の女性刑事のその姿。
彼女は俺の恋人だ。
彼女は何かの資料を手に持ったまま寝てしまっていた。
その資料を見れば今日の事件とは別件の捜査資料で、どうやらその捜査に駆り出されていた様子。
────でも不思議だった。
その彼女が何故誰もいない特命にいるのか‥
優しく身体を揺すり起こすと彼女は目を覚ました。
『ん‥‥ぁ、カイトさん』
「お疲れ。…ねぇ、何で此処にいるの?」
捜査資料を見せながら問いかければ彼女は慌ててそれを俺の手から奪い取る。
そしたら彼女、予想外のことを言い出したんだ。
『カイトさんを待っていました。どうせなら資料見ながらの方がいいと思って…気がついたら寝ちゃってましたけど』
────暫く、俺の思考が停止する。
そのあとは嬉しさが込み上げてきて、彼女を目一杯抱き締めていた。