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君の隣の相棒さん、

第31章 気付けばいつも待たせていた、(甲)

考えてもみた。
俺は、いつもこうやって彼女を待たせているということ…。
それに対して文句の一つも言わない彼女。

寧ろ、今頃になってそれに気付いた自分自身が恥ずかしくて仕方がない‥‥。



「ごめん。いつも待たせて」



そう言ったら彼女、めっちゃくちゃ優しい声で言ったんだ。



『待つのも女の仕事ですから』



ニッコリ微笑む彼女に、俺の心は完全に射止められていた。



「ぁあーっ!マジずるいわーそういうのっ。‥‥んじゃ、お詫びさせてもらおっかな」






(気付けばいつも待たせていた、)
(お詫びは、とびきり甘いキスで)


(もっかいしてもいい?)
(だっ、駄目ですっ)
(えー‥って言われてもするけどねっ)
(ぇ、あ、んっ…)



END

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