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『いつもすいません‥っ』


「いいのいいの。それより落ち着いた？」



頷いて彼女が見せた笑顔は、何処か無理をしているように見える。



『いい加減に慣れないと。これじゃ刑事として何も出来ませんよね…』



片手で頭を抱える様にして苦笑いを浮かべている彼女の気持ちを考えると、胸がチクリと痛い。

そんな気持ちに気付いたら彼女を抱き締めていた俺がいた。


「俺たちがいるよ？何も心配しなくていいから‥ねっ？」



伝わる体温。ふいに、背中に伸びた彼女の掌が俺を包み込む。



『ありがとう御座います、芹さん』



彼女の優しい笑顔が、俺に勇気をくれた。だから




──────絶対、君を守るよ。







(君に誓う)
(その笑顔に、誓います)



END